❺塗装編
ベンチとなるパーツの加工が終了し、いよいよ塗装工程に進みます。
今回の塗装で使った塗料は、オスモカラーの植物性ワックス(ウォルナット)です。
ウレタン塗料のように木の上に塗膜を張るのではなく、内部にしっかりと浸透し木本来の調節機能を発揮させてくれる塗料です。
メンテナンス時にも塗り足すだけで撥水性もアップするのでひと手間が苦にならない方はオイルワックスをおすすめします。
※オスモカラーのワックス(ウォルナット)は塗料の中でも値段は高価ではありますが、質も良く木本来の良さを引き出してくれます。
天板は裏表2回ずつ塗装しました。
今回はかなり白い木材でしたが、2回塗るとかなり良い色になりました。
色の深みも増し、木目もはっきりと見え想像通りの天板に。塗装後のものが光沢もあって一番魅力的な気がしますね。
基本的に塗装後は1日以上は置いてから最塗装していきます。
脚組みに使用した杉材は、栓の木材と比べ赤みが強く塗装後は深い色になりました。
塗装のコツとして、薄く広げていくこと。
濃く仕上げたいからと塗りすぎはNG!!
跡が残ると完成時の木材の良さを失ってしまいます。
また、乾かす際に塗料が垂れそのまま乾いてしまうおそれもあります。
塗る道具も刷毛よりも布などのほうが毛並みの跡がつきにくく乾いた後も自然に仕上がるのでこちらもおすすめの塗装方法です。
❻仕上げ編
天板と脚組みの塗装を終え、塗った塗料が完全に乾いたことを確認できればいよいよ仕上げていきます。
当初の予定では脚組みと天板はビスでジョイントさせる設計でしたが、予想以上に天板の重さがあったので上に乗せておくだけでビス打ちは行いませんでした。
そして最後に、「楔差しホゾ接ぎ」の仕上げの楔を打ち込み完成です。
自宅の床との相性も抜群で自分が思い描いたものとなりました。長さは約1900mmほどあるので大人3人は座れるベンチです。
強度の部分で心配もありましたが頑丈な脚組みとなり安心して使用できそうです。
これからの経年変化とメンテナンスも楽しみつつ大事に使っていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Roy